5歳で止まってる

頭悪いけどなんとか生きる

キミは圧迫面接を受けたことがあるか

 

お久しぶりです、5さいです。

なんとか社会人として生きてもうすぐ1年が経とうとしています。

来月から20卒?の採用活動が本格始動するという事で……。早いもんですね。

私の周り(家族とか、オタク友達とか)には20卒の子が何人か居て、改めて自分の就活のことを思い出話として書きたくなったので、書きます。

(2年が経っていい感じに記憶もおぼろげになって来たので、逆に好都合な気がしてきました。5さいは思ったままに書いていますが恐らくフィクション、誇張が含まれます)

 

今回は私が受けた圧迫面接の話をします。

といっても、私は本当にメンタルが弱く普通の人が傷つかないような事で傷つき立ち直れなくなるので、一般的な目で見たら圧迫面接ではないかもしれません。

(その面接は私の面接官の1対1だったので他の人の意見も聞けずでした)

結論から言うと、面接の途中でボロボロ泣いてしまいました。そんな思い出です。

 

その会社には、BtoBの営業として志望。女性営業が活躍する、実力主義ベンチャー体育会系の企業でした(ブラック率が明らかに高そうですが、この頃私は迷走期だったので色んなタイプの企業を受けて回っていました……)

説明会と一次のGDは丁寧な質疑応答とフィードバックがあり好印象でした。面接もなんとか頑張りたいと意気込み緊張しながら会議室……ではなく、クソ狭な応接スペース(恐らく商談をするようなところ)に入ります。狭いところに1対1だと圧迫感凄いですね。

面接官は人事の若い女性。かっちりとした方でした。オーソドックスな感じのTHE面接が続きます。しかし、「学校以外で頑張ったこと」という問いで私が「ボランティア」という単語を発した瞬間、空気は変わりました。

私は少し特殊なボランティアをしていた時期があって(かみ砕いていうなら地域の保育系です)その時の事をいつものように話しました。本当にやりがいがありましたし、地域から感謝状を貰った実績もあります。すると面接官の顔が突然無表情になり、そして言いました。

「何のためにボランティアをしていたの?自分のためじゃない?」

正直、そのボランティアはやっていて純粋に楽しかったから。自分も楽しくて相手も楽しめるなら最高だと思っていたから。そんだけなのですが、面接官は私が数秒無言だったところにしめた、とでも言うように自分の経験を語ります。

大学時代、海外ボランティアをしようとしたこと。しかし聡明な友人にそのボランティアは本当に現地の人の為になるのか?一時的な善意で本当に救われる人はいるのか?自分が満たされるためのエゴではないか?言われ考えを改め、やめたこと。それを本当に誇りに思っていること。貴方のボランティアもそうではないか、浅はかではないか、エゴでなかったと言い切れるか…………と。

今思うと、私のしていたボランティアは一時的なものではない(少なくとも私は5年くらい活動していましたし、そのことも話していました)し、海外の恵まれない環境の人たちが相手ではなく身近な普通の子ども達が相手なので噛み合う点がマジでありません。そもそもエゴで何が悪いのか。行き過ぎたエゴはそりゃ良くないですが、自己満足の無い完全に他者の為の献身的な行為などこの世にあるのか……。そういう話になってしまいます。営業にそういう気持ちが必要なのか知りませんが、私の話から展開するには突飛過ぎて滅茶苦茶です。

恐らく、この大学海外ボランティアの話は若く未熟な面接官の切り札だったんだろうと思います。就活生がボランティアと言おうものなら絶対話して打ち負かしてやるぞって魂胆だったのではないかと……。すごいワザとっぽい話し方だったし。そんなアドバイスをする聡明な友人の存在も嘘松っぽいです。

納得しない気持ちをどこかに抱きながらも、突飛な理論で否定されたという事実に呆気に取られていると、面接官はESの文章を読み上げながら私のdisれるところをとにかくdisってきます(このへん記憶ありません)。

そして私の涙腺は限界を迎え、涙が止まらなくなってしまいました。

否定されたことへの悲しみもそうですが、圧迫面接って実在するんだと言うこの世への絶望とやるせなさもひしひしとこみ上げて、面接どころではありません。

面接官はその顔を見ても特に何も言わず、淡々と話を進めます。

結局涙は最後まで止まらず、頭に話は半分も入って来ず、面接が終わりました。

面接官が帰りのエレベーターまで送ってくれます。私は最後に涙を拭いながら聞きました。

「あの、ここの面接で泣いちゃう就活生って他にいるんですか?」

面接官は言い放ちます。

「結構いますよ」

その時のやり切ったとでも言わんばかりの笑顔だけは、2年経っても忘れられません。

 

もちろん結果はお祈りでした。

 

圧迫面接はストレス耐性を測るもの、そこまでの演技をしてくれる企業に感謝を。そんなフレーズを耳にしますし、どう捉えるかはその人の自由です。

でもそんな企業に入社したところで、弱メンタルの人間に未来はあるのか。

そういう意味では、企業の見極めが一瞬で出来ていいのかも……しれません。

 

んなわけねーだろ!!!!!!!!!!!!!!!こっちも人間だぞ!!!!!!!!!!圧迫面接は滅せ!!!!!!!!!!!

 

と、思いました。20卒の皆がなるべく理不尽な目にあいませんように。さようなら。